【4年生インタビュー】《早稲田を強豪にした最強世代》⑦

“飛躍”
by 竹原佳吾

皆さんこんにちは、竹原佳吾です。

今回は、自分がプロを志すほどゴルフに夢中になれた、早稲田大学ゴルフ部での4年間を振り返りつつ、感謝をまとめたいと思うので、読んでいただけたら嬉しいです。

1年

1年生は、大学の部活に慣れること自体が大きな挑戦で、その戸惑いが強く印象に残っています。高校でもゴルフ部に所属していたものの、大学のゴルフ部は全くの別物で、個人スポーツであるゴルフでも自分だけ頑張ればいいという感覚では通用しませんでした。部全体で同じ目標に向かって取り組む組織の中では、自分の行動一つひとつに責任が生まれ、その重さに戸惑い、先輩も怖く感じてゴルフへの思いが薄れかけた時期もありました。しかし、そんな時に支え合った同期の存在が大きく、共に乗り越えた経験が強い絆を生みました。秋リーグで3位に入り、それまで注目されていなかった早稲田を上位に押し上げた瞬間は、苦しさを越えて掴んだ成果だったからこそ特別でした。そして何より、この一年で本当に素晴らしい同期に出会えたことが、自分にとって大きな財産になりました。

2年

2年生は、自分がプロを志す大きなきっかけとなった一年でした。日本アマには強い気持ちで臨んだものの予選敗退に終わり、最終日は同期・中野のキャディとして彼の日本一の瞬間を間近で見届けました。嬉しさと同時に、目の前で同期が頂点に立つ姿を見て強い悔しさと憧れが芽生え、それが自分のモチベーションを大きく引き上げました。また、この年のゴルフ部は「日本一」という明確な目標を掲げ、全員が同じ方向を向いて意見を出し合い、互いに高め合っていました。そうした環境の中で、自分の中にもそれまで考えたことのなかったプロゴルファーになりたいという思いが生まれ、年明けの抱負では「4年生でナショナルチームに入ることができたらプロを目指す」と決意。その目標を及第点として定めてからは、人一倍努力するようになりました。

3年

3年生は、2年生で味わった悔しさを糧に積み重ねてきた努力が形になった一年でした。個人戦では、関東アマで3位、日本アマで5位、日本学生で4位と、主要な日本タイトルの試合で優勝こそなかったものの、いずれもトップ5を外さず、昨年からの成長と安定したプレーを実感することができました。また、団体戦では創部初の全国優勝を達成し、その勝利に自分が貢献できたことは大きな自信につながりました。そして年末にはナショナルチームに選出され、掲げていた目標を有言実行し、自分がプロを目指すためのスタートラインに立てたことを鮮明に覚えています。

4年

4年生は、多くの貴重な経験を得た一方で、思うように調子が上がらず、苦い記憶として残る1年でした。ナショナルチームでは海外コーチから新たな視点や技術を学び、日本のトップ選手たちと練習を重ねることで刺激を受けました。試合では憧れだった “JAPAN” のユニホームを着て国際大会に出場し、全米アマにも挑戦するなど、これまでにない舞台を経験することができました。しかし、夏のシーズン本番では調子が上向かず、これまで感じたことのない周囲からの期待に自分自身が押しつぶされ、結果を残せない悔しい一年となってしまいました。最高学年として個人・団体で日本一を目指して臨んだ集大成の年だっただけに、自信を失い、挫折を味わったことも正直な本音です。それでも、この1年で得た経験は普通では決して味わえない特別なものであり、今後の自分に必ず生きると感じています。

新入生に向けて

入部してくれたら嬉しいし、入部してくれなかったら悲しいです。
早稲田大学ゴルフ部は、全員が同じ目標に向かって日々切磋琢磨し、部員数が多くないからこそ、部員・同期・監督など、目上の方々ととも深く関わることができます。その環境の中で、ゴルフだけでなく人としても大きく成長できる場所です。
少しでも気になったら、ぜひ一度体験に行ってみてください。

感謝

まず、同期のみんなへ。一緒に4年間突っ走ってくれてありがとう。みんなのおかげでここまで来れました。あと、たまに出る頭に浮かんだことを全て言ってしまって会話が成り立たない竹原ワールドに付き合ってくれてありがとう。

そして、家族へ。大学まで長い間、変わらずサポートしてくれてありがとうございます。のびのびと挑戦させてもらえたおかげで、ここまで来ることができました。これからも応援お願いします。
　
最後に、この4年間で関わってくださったすべての方々に心から感謝を伝えたいです。多くの人に支えられ、今の自分があります。
これからはまた違う形で早稲田大学ゴルフ部を盛り上げていきたいと思っていますので今後とも応援のほどよろしくお願いします！